2012年4月30日月曜日

4月28日ーーぎっくり腰ではない、お花屋さん 朋子記

先週、お花屋さんのぎっくり腰のために、急遽延期になったブーケの打ち合わせ。
改めて電話をすると具合が良くなっているようだったので、予約を取り直してリベンジです。

代々木公園駅をおりてNHK方面に向かって歩くこと10分少々。
渋谷・宇田川町の路地裏の一角に、そのお花屋さんはあります。
ふとしたきっかけでその存在を知ってから、何度もHPは見ていたものの、実際にお店を訪れるのははじめて。

お店の面積は、4畳くらいでしょうか。
小さい。
でも、でも、すんごく素敵ーーーー!
そのお店のところだけ、さわさわと気持ちの良い風が吹いているようです。

花や緑が並べられた奥には、MacBookをあやつりながらたたずむ男性店主。
インターネット、フェイスブック、ツイッターを使用しながら注文をとったり、イベントのお手伝いをしている模様。
今どきの商売の仕方だなあ、と妙なところで感心してしまいました。

そして、打ち合わせはとても楽しいものになりました。
花に限らず、なんでも好きな写真やイメージをお持ちください、と事前に言われていたので、私は絵本『ちいさいおうち』を持参。
それを見ながらどうしてその本が好きなのか、というところを考えつつ、ブーケの基本方針をかためていきます。
私の細かい注文(ドレスとの相性について)も、店主さんによりしっかりと整理されました。
やっぱりプロの方はほんとうに、すごい!

実は前回、ぎっくり腰で打ち合わせがキャンセルになったことで、若干心もとない気持ちもしていたのですが・・・。
実際にお会いしてみたらすっかり不安がなくなりました^^。
お一人で商売をされていらっしゃるので、延期せざるを得なかったんですね。
チームプレーによる便利で快適なサービスが周りにあふれている昨今。
すっかりそれに馴れてしまっていて、少しでもテンポのちがうことがおこると、「なんだよ〜〜」と思ってしまうのですが、色んな商売のスピードがあって、それぞれの良さがあるんですよね。
やっぱり会いに行ってよかった!

どんなブーケが当日できあがってくるか、あとは楽しみにまつばかりです♪




2012年4月28日土曜日

4月27日ーー春キャベツのコールスロー 朋子記



帰りによった最寄りの駅のスーパーで、おいしそうな春キャベツが特売になっていました。

みずみずしくて、ものすごくおいしそう。
青虫になった気分で、さっそく購入です。

帰ってから、「きのう何食べた?」の5巻を見ながら、コールスローにしました。
春キャベツを千切りにして、お酢とマヨネーズ、砂糖少々であえて、しんなりしたら塩こしょうで味をととのえる。
それだけなのに、葉っぱがおいしくて、「うまーーー ▽`)/ ♪」でした。
うまーーー、っていまはじめて使いました。
よしながふみさんの漫画、「きのう何食べた?」は、つくりやすくて美味しい、毎日のご飯メニューがたくさん載っているので、全巻そろえて愛読しています。
とくに簡単につくれる副菜のレシピが多くて助かっています。

日中、仕事でバタバタしてせわしない気持ちになっていても、うちに帰って簡単でも手作りのごはんを食べるとほっとしますよね。
いつもそうできたら良いけれど、働いているとなかなかそうもいかないのが、辛いところです。
今日の夕ご飯は、ぶりのバジルオイル焼き(スーパーで味付けしてあるものを買って、フライパンで焼いた)、春キャベツのコールスロー、チゲ風スープ(昨日のつくりおき)でした。

明日からは連休がはじまりますね。
お休みの方も、お仕事の方も、安らかに日々を過ごされますように。


*お知らせ*
ブログの設定を確認していたところ、blogger登録者の方のみコメントを投稿できる設定になっていたので、誰でもしていただけるように変更しました。
いつも読んでくださっている方も、ふらりと遊びにこられた方も、よろしければお気軽にコメントください♪



2012年4月25日水曜日

金沢3 栄喜記

先週一斉に、このブログについて周囲の皆様にお知らせ致しました。
一応1月に最初の投稿をしておりますが、結婚式に向けてブログをやろうって決めたもののちゃんと定期的に更新できるものなのかという不安もあり、ある程度の記事がたまって、ある程度の形を整える事が出来てからみんなにはお知らせした方がよいだろうと考えていたのであります。ぶっちゃけ。
とりあえずは記事もたまり、多少なりともブログに投稿するという行為が身体に馴染んできたような気もしたのでゴーサインって感じです。(と言っている僕の方がサボり気味ではありますが…)
さて、今更ながらではありますが、ちょっと僕の名前について自己紹介します。
今更ながらですが、「栄喜」といいます。
おそらく「エイキ」「ヒデキ」等と読んでいる方も多いかと思いますが、実は「ハルノブ」と読みます。なかなか説明しないと読めない名前です。
自分でもどうやったらこれで「ハルノブ」って読むんだろうと首をかしげたくなります。
「喜」で「ノブ」と読ませるのは歴史の人物で「徳川慶喜」って人が「ノブ」と読ませているあたりからまあそういうのもあるのかなと思ったりもしますが、「栄」で「ハル」というのは他ではあまり見た事がありません。
漢字というのものは色々な読み方があるようなので、ひょっとして調べに調べれば音読み訓読み以外にも色々出てくるかもしれませんが、そこまでする興味もあまり沸かないので詳しい事はよくわかりません。でもきっと「栄(は)えある」で略して「はる」なのではないだろうかと勝手な仮説で納得しております。
まあ、何でもよいかって感じですね。とにかく「ハルノブ」です、どうぞよろしく。

ちなみに今更ながらですが名字の方は「加藤」です。
日本で十番目に多いごくごくありふれた名字です。
当り前ですが、朋子さんも最近「加藤」と名乗るようになりました。
こんなありふれた名字、嫌じゃないかしら?と最初は思いましたが、朋子さん的にはこの加藤という名字が案外気に入っているようでもあります。
まあ、両方とも「藤」って付くしさほど大きな違いがあるわけでもないのかもしれません。
いっその事「加藤田」って名乗れないものだろうかとか思ったりもしましたが、そうなるとまた別の家の名字になってしまいますね、ははは(笑)

さて、金沢の三回目の話です。
去る昨年11月、僕と朋子さんは最初の金沢訪問を果たしました。
世界で一つだけのドレスを作るために。
最初にマリエドリリのドレスの写真を観た時に、「ああ、朋子くん好きだわこの感じ、なっとく」と思いました。やはり朋子さんの好みも僕なりにに理解しているつもりであり、まさにストライクど真ん中って感じだなと思ったわけです。
何となく朋子さんがマリエドリリでドレスを作りたい理由が飲み込めた気がして、それだからかはたまた旅行のテンションか当日は結構ウキウキではありました。
かくいう僕の衣装はと言うと、こんな状況であったためレンタル屋さんに見に行く日程調整どころか話題にも登らない始末でありました。
新郎は準主役とはよく言ったものです。それは村上龍が言う「全ての男は消耗品である」というのと同じくらい宿命的な世の定めなようです。
「か、金沢から帰ったら一人でタキシード観に行こうかな…」という思いを抱え、上越新幹線の流れる車窓をただぼんやり眺めておりました。電車は越後湯沢へ、そして乗り換え富山、金沢。

しかし、状況はマリエドリリのデザイナーさんの一言から思わぬ展開へ一変しました。
「加藤さん、新郎用のスーツもお作りしているのですよ」

つづく

2012年4月24日火曜日

4月22日ーーひと足お先に 朋子記

お昼は高校時代からのお友達とご飯。
おしゃべりしている内に、あっという間に時間がすぎます。
楽しかった(*^^*)
家事分担の方法や考え方について、参考になる話がたくさんありました。
ちょっとずつ、普段の生活の中で試してみよう。

夕方からは母親と待ち合わせて、明日館の試食会へ。
試食会では、実際に結婚式と同じ状態にセットされた会場で、お料理を食べることができます。
栄喜さんは、残念ながら仕事で欠席 (´_`。)
周りは夫婦できている人ばかりだろうから、ちょっと肩身が狭いなあ、、と思っていましたが、私たち以外にも母子2人組がいて、ひと安心したところで、食事がスタート。

時間帯も自分たちの式と同じ夕方からだったので、ひと足先に明日館の結婚式を体験するような感覚で、楽しむことができました。
とくに母親が「あら! おいしいわねえ。もう一回ここでお食事ができるなんてうれしいわ(=^▽^=)」とウキウキとフルコースを完食していて、あれもこれも見ておかなくちゃ、と緊張していた私も、途中からはかなりリラックス。
私たちの向かいに座っていた夫婦の方とも「男性の目線ではお料理はたりますか?」とか、逆に「年配の方としては、お料理はお口に合いますか?」などなどお互いに情報を交換。

久しぶりにゆっくり母とも時間が過ごせて、これはこれで良かった試食会でした♪

ところで、会場の個性もあってか、参加している夫婦は比較的落ち着いた雰囲気の人たちばかりでしたが、その中でひと際目立っている2人がいることを、私は見逃しませんでした( ̄ー ̄)
旦那さんが、どう見ても「何かのプロ」という出で立ちなのです。
カジュアルな服装に、個性的な眼鏡。
ものすごく性能の良さそうな一眼レフデジタルカメラを片手に、会場をありとあらゆる角度から撮影し、後半は巻き尺を取り出してテーブルの長さや幅を測り、手持ちの図面になにやら書き込んでいました。
その図面も、自分で入手したか作成した、複雑なかなり詳しいもの。
つっぱしる旦那さんを、後ろから見守る奥さん。
あの人たちはいったい、どのような式をしようとしていたのでしょうか?!
(ついつい気になってガン見してしまいました)












4月21日ーーぎっくり腰のお花屋さん 朋子記

14時からブーケをお願いしたお花屋さんとの打ち合わせがあったため、身支度をしてでかけようとした矢先。
携帯に着信があり、出てみるとそのお花屋さんでした。
ぎっくり腰になってしまったため、打ち合わせの日程を延期してほしい、とのこと。
あまりに声がせっぱつまっていたので、とりあえず了解したこととお大事にと伝えて電話をきりました。
このままブーケをお願いして大丈夫なのかな・・・と少々の不安がよぎりますが、速断は禁物ですよね。
ぎっくり腰は2〜3日すると概ね痛みがひいてくるとネットに書いてあったので、少し時間をおいてから連絡してみようと思います。
うん、そうしよう。

2012年4月22日日曜日

引き出物選びという名の旅 朋子記

いよいよ、結婚式まであと1ヶ月をきりました。
招待状のご返事もおおむね集まり、出席者の方々がほぼ確定した今。
大詰めをむかえているのは引き出物選びです。

「え? どうしてもっと早く調べて決めておかなかったの?」
「いっぱい、時間、あったよね?」

疑問をいだく方もいらっしゃることでしょう。
はい、私も自分自身によくよく聞いてみたいところです。
ううっ。

とはいえ、引き出物もプチギフトも、結婚式におけるプレゼントの品目は8割は決まっております。
私も栄喜さんも、「引き出物にはぜひこれを」というものが一つずつあり、そこまではすんなり決まりました。
が、しかし。
残りの2割が難しい。

すでに決まっているものとのバランスを考え、これにしようかな、と思っていたものはあったものの。
いざそれに決めるべく、お店におもむいてみると、ふんぎりがつかないんですね。
どうも消去法的な発想で辿り着いたアイテムだったためか、「うん、これだ☆」という直感がわいておらず、実物を前にすると「こういう人には喜んでいただけないかも」とかあれこれ気になってしまうのです。
これではいかーーーーん!

・・・・・・

・・・・・・

うつろな目をしてデパートのフロアをあやしくうろつくこと、しばしの間。
ふと呼びとめられた、とあるお店を見て、思うところがありました。
うん、方針転換しよう。
やっぱり、このまま無理矢理決めてしまうのではなくて、ピンとくるものを探そう。
時間もまだ少しですがあることだし。

短い間ではありますが、かつては商品情報誌の編集職にたずさわっていた身。
その時代に培った(はずの)情報収集能力を、いま活かさずして、いつ使うというのでしょう!
燃えよ! 私の目、耳、鼻、手!

というわけで、また新たな引き出物探しの旅にでることになったのでありました♪

2012年4月14日土曜日

2012年4月……ふりかえって思うこと 朋子記

ここからは、ほとんど先日の金沢旅行記に書いたとおりです。

補足として、少しだけ。

ドレスの確認に行く前に、ヘアメイクのリハーサルを行いました。
完成してから、その写真を見ながらやるべきか迷ったのですが。
ここで重要なのは全身のバランス!
そして自分の好みだけでは少々心もとないので、やはりウェディングのプロである松吉さんに見ていただくのが一番だろう、と思ったのです。

というわけで、金沢行きの週末前の木曜に、駆け込みで予約。
仕事をなんとか片付けて美容院へ向かいます。
向かう電車のなかで、そもそもリハーサルって、ほんとうは、お休みの日に、ゆっくりした気持ちで優雅にやるものだったんじゃ……ということに気がついて愕然。
少々後悔しながら美容院の扉を開けましたが、はじまったらその気持ちも吹き飛びました。
プロのヘアメイクさんは、すごい、の一言です。
素敵な案がいくつか生まれました。
しっかり写真を撮影。

結果的には、あらかじめリハーサルをしておいて良かったです。
ドレスを着ながら微調整をして、その他のコーディネイトの方向性もほぼ固まりました。

それにしても、こうやって何かひとつ(この場合はドレス)を軸に、色々な方と意見交換をしながら、物事がどんどん変化して前に進んでいく過程は、本当にわくわくしますね。
ドレスが完成したことは、もちろんうれしいのですが、その中で生まれた出会いや時間は宝ものです。
そして、そのような時間をもつことができたのは、栄喜さんをはじめ、周りの方々が理解して温かい目で見守ってくださったからなんですよね。
何かちがう形で、少しずつお返ししていけたらいいなあ、と思います。



2012年3月……スーツづくりは荒波へ 朋子記

スーツの方向性は前回の打ち合わせでなんとか定まったものの。
候補としていた生地が品切れになり、代わりの良いものがみつからないため、もう一度はじめから考え直したい、というご連絡がありました。

そして後日、あらためて松吉さんがたくさんのイメージ写真を選んで送ってくださったのですが。
これが難しい。。。
いえ、写真はどれも素敵なのです。
でも、スーツの世界はルールや流行があるようなないような、とにかく奥が深過ぎて女子目線では、判断不可能。
栄喜さんも相当悩んで、でも最終的にはなんとか決めたようです。

私はといえば、あまり出来る事はないものの、デパートの紳士用品売場をうろついたり、スーツのマニアックなHPを読んだりして、かろうじて理解できた内容を栄喜さんに報告。
襟の形の名前とか、無駄に詳しくなってしまいました(笑)。

2012年1月15日……仮縫いとスーツの打ち合わせ 朋子記

年明けのバタバタがひと段落したところで、金沢へ2回目の旅。
スーツもお願いすることに決めたので、栄喜さんも、そして今回は母も一緒の3人旅です。

仮縫い用の生地は本物とはちがいますが、はじめて着るドレス!
ものすごく素敵で、あまりに身体にぴったりなことが面白くて、腕をグルグル動かしていたら、

「もっとおしとやかにしてください! 皇室の方々のように!」

と注意されてしまいました。
いけない、いけない。でも楽しい。

しかし、コルセットがきつかったことに加え、気分の高揚と移動の疲れが出たためか、貧血で立っていられなくなってしまい、休みやすみの仮縫い作業に……。
そして、栄喜さんのスーツの打ち合わせは思わぬ難航ぶりで、そうとうバタバタした3時間となりました。

でも、何とか終了。
母が落ち着いていてくれたので、助かった。

3人旅とはいえ、私と栄喜さんは仕事の予定との調整や金沢での打ち合わせがあったため、母とは夕食&アトリエ訪問のみ一緒に行動。
しかしながら、母は自分の列車と宿の手配は早々に済ませ、ひとり朝から精力的に観光し、観光できなかった私たちの分までお土産を購入、名物の加賀料理を食べ、と恐るべき行動力で、栄喜さんを驚かせていました。
「お母さま……すごいね。」

ちょっと変わったメンツの旅となりましたが、良い時間が過ごせました。
母に感謝です。

2011年12月11日……デザイン画が届いた! 朋子記

朝からそわそわとメール便の到着を待ちわびる。
コンコン、とノックの音が!(わが家はインターホンがありません)
きれいなピンク色の封筒に、デザイン画と松吉さんからのお手紙が入っていました。
おおむね打ち合わせに沿ったものですが、細かい部分にあしらいが加わり、絵の中で1枚のドレスが完成しています。

とはいえ、実は、この時点では少し不安になっていました。

打ち合わせした内容に後悔はなく、松吉さんのセンスも全面的に信頼はしていたのですが、その後ウェディング雑誌などでたくさんのドレスの写真を眺めたり、自分や妹が出席した結婚式の花嫁さんの写真を見たりする内に、これもかわいい、あれもかわいい、というように欲が出てきてしまい。

いやだって、花嫁さんは誰もが美しくて、どのドレスも最高に似合っているわけです。

それを一着に絞り、この方向性で決定することには、ものすごい勇気がいるわけで。

でも、電話で正直にそのことをお伝えすると、松吉さんがぶれずにしっかりと答えてくださったので、ふっ切れました。
プロのかたはさすがですね。

2011年11月12日……打ち合わせは意外な方向へ 朋子記

金沢行き一回目。
当初はひとりで行くつもりでしたが、栄喜さんの休みがたまたま重なったこともあり、2人旅に。
ドレスの打ち合わせついでに、新郎のレンタルタキシードの選び方について、アドバイスをもらおうと考えていました。

はじめてお会いした松吉さんは、とても明るくて話しやすい雰囲気。

気合いでコチコチだった私ですが、いざ、打ち合わせがはじまると、話題はまず新郎のスーツの仕立ても受け付けている、という話に。
あれ、おーーーい、ドレスは・・・?(笑)
という気持ちをいったん脇におき、お話をうかがってみると、思わず引き込まれてしまいました。
シンプルなスーツはドレスともバランスが良く、式が終わったあとも晴れの席で活用できるもので。
何より、そのスーツを着た新郎たちの輝きぶり、笑顔がすごい!
むむむ、これは良いかも、となった頃に、いよいよドレスの打ち合わせです。

予め考えておいた大まかな希望をお伝えすると、会場の特性や私自身の体型を考慮して、ちがう形にしてはどうかという提案が。
かなり意外だったものの、魅力的だったので、思い切って挑戦することに。
その他の点についてはサクサクと決まり、終了。
あとは、デザイン画を待つばかりです!

2011年9月……リサーチは慎重に 朋子記

なんだかんだとしているうちに、5年が経過し、慌ただしく結婚が決まりました。

大まかに式場がしぼりこめてきたので、いよいよメールでオーダーの受付状況を問い合わせ。
とはいえ、雑誌の記事だけで大きな物事を決めてしまうことには抵抗がありました。
編集の仕事をしている身でいうのもなんですが、やっぱり、自分の足でたずね、目や耳で見聞きするものに勝るものはありませんよね。
本や雑誌は、あくまできっかけだと思うのです。

「マリエドリリ」はブライダル事業を展開しているセレクトショップの一つで、パターンオーダーを受け付けているので、そのお店へ実際にドレスを見に行きました。
ウェディングドレスを見る、といっても、その善し悪しなんてまるでわかりません。
でも、なんとなく・・・うん、大丈夫、好き、と思う何かがある気がしました。

実際に見たドレスと、それまでにやりとりしたデザイナーさんのメールの文面から、しっかりとしたお人柄がにじみ出ていましたので、ここで自分の中でもゴーサイン! です。

今となっては、こんなに恐るおそるリサーチする必要なんて全くなく、むしろ失礼だったなあ、と思うのですが。
でもこうやって積み重ねていくことで、自分の気持ちもしっかり定まっていった気がします。

2006年初頭……出会いはひとめ惚れ 朋子

「マリエドリリ」を知ったのは、たまたま買った雑誌、クウネルに記事が掲載されていたことがきっかけです。
その記事では、ドレスの写真だけでなく制作風景やデザイナーである松吉さんの思いや生き方がつづられていました。

たくさんの苦労を重ねながらも自らの哲学を失わずにアトリエをかまえられたこと、そのドレスが職人さんの技術に裏打ちされていること、そして何より一人ひとりの花嫁さんと丁寧に対話することで生まれる、ドレスの凛としたたたずまい。

す、すごい・・・かっこいい!!

私の母親は、結婚するときに、当時親しくしていた洋裁の得意な方にウェディングドレスを仕立ててもらったそうです。
そのドレスはすごくシンプルなものなのですが、どこか温かみがあって、それを着た母親の姿がとても好きで、自分が結婚するときは、ドレスを仕立てて着てみたいなあ、と憧れていました。

そうした中で出会ったこの記事。
そうだ! この方にお願いしよう! と直感。
とはいえ、この頃はまだ結婚の予定もなく、漠然と妄想しただけだったんですけどね。

「マリエドリリ」ドレスづくりまとめ 朋子記

いったん区切りを迎えたドレスづくり、これまでの歩みを時系列でまとめてみようと思います。
しつこくこの話題ばかりですみません。
ドレスの日記はどちらかと言えば、自己満足(いえ他の日記もそうなんですけど)というか、自分が忘れないようにするためのものですので、よろしければおつきあいください。

静かに過ごす 朋子記

えーーー、栄喜さんの日記により、私の暴走ぶりが明らかになっております。。。
でも、共同の日記ということで、それぞれの視点があると思いますので、訂正はしません。
しかし、私自身の友人はともかく、栄喜さんの友人の目には少々変わった嫁に映るのではないか、やや心配ではあります。

さて、金沢から帰宅した翌日の9日。
あらかじめ仕事はお休みをとっていたので、家からほとんど出ず、静かに過ごしました。

朝起きて、長かったドレスとスーツづくりの旅が終わったのかと思うと、自然と涙がでてきて、そのまま止まらなくなって、わんわん泣きに。
が、出勤前の栄喜さんから「気持ちはわかるけど、仕事に行く前なのにさすがに気がめいってくるから、泣くのはやめてほしい」とストップが。
そりゃそうですよね。

でもね。
いいわけですが、悲しい涙ではなかったのです。
なんとういうか、ドレスをつくっていたこの半年間、いつも心のどこかに、その製作中のドレスのことがあって、一緒に走っているような気持ちだったわけです。
もちろん、私がデザインを考えたわけでも、ドレスを縫ったわけでもなく、全部おまかせしていたんですけどね。
だから、それが一旦は区切りを迎え、手を離れたのかと思うと、さみしい気持ちとないまぜになった達成感がこみあげてきて。
要するに、すっごく清々しい気持ちで泣いていたのでした。
ふう。

でも、栄喜さんの言葉で、我にかえりました。
完成したとはいえ、ドレスもスーツも本番はまだ迎えておらず、その日のためにすべきことは、まだまだたくさんあります。
素敵なものが出来たからこそ、胸をはって着ることができるように、式の準備も、仕事も、ふだんの生活も、腰を据えてとりくもう! と改めて思いました。

というわけで、午後からは部屋の掃除、水回りの掃除、親への報告、夕食づくりをしながら多めにつくった分は平日用に冷凍・・・などなど一通りの家事を。
うん、えらいえらい(笑)。

ところで、4月9日は、栄喜さんとお付き合いするようになって、8年目をむかえる記念日でしたが、私はすっかり忘れていました・・・(^^;
でも、栄喜さんが仕事帰りにケーキを買ってきてくれて、なんとかその日のうちに気がつくことができました。

2012年4月11日水曜日

金沢2 栄喜記

朋子さんのドレス作りに対する情熱はなみなみならぬものがありました。
さかのぼる事数ヶ月前、式場を自由学園に決め、さあいよいよ結婚式準備スタートといった頃だったでしょうか。
ドレスはオーダーでいきたいと朋子さんが言いました。それは何年か前に「クウネル」に掲載されているのを見て以来、結婚式をするならこのドレスを着たいとずっと思っていたオーダードレスだと言うのです。
最初その事を聞いたときは、正直なところあまり乗り気ではありませんでした。やはりお金だって余計にかかるし、聞けば金沢に打ち合わせやら仮縫いやらで足を運ばなければならないというではありませぬか。
だから最初の頃はいかにして朋子さんと妥協点をみつけていくか、という事を考えておりました、正直なところ。つまりは、そのオーダードレスではないにしろこれなら良いかなと思えるレンタルドレスをみつけるという事です。

しかし、その試みが不可能である事を悟るのにはそれほどの時間は要りませんでした。
というのも、最初のプランナーさんとのドレスに関する打ち合わせの時の朋子さんの興味のなさっぷりが半端なかったのです。
目を見ればわかりました。
プランナーさんがカタログを広げて一つ一つ丁寧に説明してくれるのですが、朋子さんの顔からはあらゆる表情というものが完全に影を潜めておりました。
ああ、既に心は金沢に行ってしまっている。その時に朋子さんの決意はダイヤモンドよりも固く、もはやどんな妥協点もみつからないだろうという事を悟ったわけであります。
そしてそれからしばらく後、僕らは本当に金沢行きの新幹線に乗っていたのでありました。

さてさて、「金沢」とタイトルを銘うっているのに全然金沢について書いておりませんでしたので、今回の金沢旅行で役に立った本を紹介しておきます。

「乙女の金沢」
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4123901379/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1

金沢市内の雑貨とか飲食店とかお土産とか、とてもいいとこついたセレクトで掲載されてると思いました。
分量としても、あれこれと広げ過ぎずに的を絞ってあるのが有難い感じがします。
金沢から足を伸ばして温泉に行ったり蟹食べたい、といった趣旨の旅行にはあまり参考にならないかもしれませんが、ぶらりと市内を観光したいという方にはちょうど良いかと思います。
僕は行きの新幹線の中で4回くらい読んでしまいました。とてもおすすめです。

つづく。

2012年4月10日火曜日

金沢 栄喜記

朋子さんが一杯金沢旅行とドレスについて沢山書いてくれております。
よっぽど嬉しかったのでしょう。書きたい事がありずぎてキータッチがとまらないといった感じがしますね。
僕からの目線でも金沢のあれこれについて書きたいと思います。

金沢にはなんだかんだで今回のドレス(&スーツ)作りで3回も行ってしまいました。
実は以前に僕は一人で金沢に旅行しに行った事があるので、4回行っているのです。
たったの4回と言えば4回なのですが、何だか縁のある土地なのかなあなんて思ったりもしてしまいます。思うだけならタダなのであります。
前に行った金沢は思い起こせば3年前、くらいに21世紀美術館という現代美術を中心とした展示をやっている有名な美術館があるのですが、そこで僕がずっとファンを続けている飴屋法水さんという芸術家、というか演出家というか何かジャンルはいまひとつ何て説明すればよいのかわからないのですが、とにかくその人のイベントがあって、はるばる夜行バスで、はじめての夜行バスだったので一睡も出来ずに赴いたのでありました。
そんな美術館もあったり何かして、また城下町で昔から職人が工芸品とか作ってたなごりなのか、はたまた地域振興が功を奏したのかはよくわからないけど、その小旅行でも金沢はとても文化的な街なのだなという印象を肌身で感じておりました。
そんなわけで、朋子さんが「是が非でもこの方に私のドレスを」と譲らなかったドレスデザイナーの方が金沢にいらっしゃるという話を聞いた時には興味をそそられるものがありました。勿論その方がどういう経緯で金沢を拠点にしていらっしゃるのかはまったくわかりませんでしたが、金沢の土地柄というものには一度垣間見た身としては興味があったし、ひょっとしたらそこから生まれてくるものがあるのかもしれないとも思ったりしたのでした。

つづく

2012年4月9日月曜日

金沢旅行2日目 朋子記

【2日目】
いよいよ、完成したドレスとスーツを見にいきます!
平日の仕事と、移動のつかれが出たのか、朝、おふろに入っているとじんましんが。
栄喜さんに相談すると、朝ごはんを食べにでかけるのはやめて、パンを買って来ることにしようと言ってくれました。
栄喜さんが買ってきたソーセージパン、クロワッサン、くるみぱんなどたくさんのパンと、野菜サラダで朝食。

予約の11時ぴったりに、アトリエに到着。
ドレスとの対面に、緊張がピークになり、おそるおそるアトリエに入っていくと「そんな方ははじめてです〜」と松吉さんに笑われてしまいました。
松吉さんはいつもおしゃれで、大人の女性でありながらかわいらしい雰囲気もあって、その日も素敵でした。

そして、ついにドレスと対面!
はじめて目にする本物のドレス、とても迫力がありました。
仮縫い用の生地で大まかな印象は確認していたのですが、もっとずっと立体的で、すごくシンプルですが、有無をいわせない主張があります。
これが私のドレスなんだ・・・と思う気持ちと、はじめて本物をみる驚きが重なって、かわいい、とか、素敵、とかそういう言葉も出ず、ただただ圧倒されました。

続いて、栄喜さんのスーツです。
今度は、ひと目みて、「うわあ、すごい、かっこいい!」とめちゃくちゃ感動しました。
選んでいただいた生地が、ベーシックなのですが他にない色合いで、これは本人に似合うはず。

試着は栄喜さんからです。
まずシャツとズボンだけ着た姿で出てきたのですが、それだけでかっこいい!
え? これが本人? (笑)・・・と思うくらいスタイルが良く見えます。
本人もとても嬉しそうで、自然と笑顔がこぼれて背筋が伸びていました。
良かった良かった。

今度は私の番。
ドレスを着てみると、これが私の一着なんだ〜〜という実感が、みるみるわいてきました。
とても迫力があるのに、着せられているという感じはまったくせず。
かわいい形なのですが、甘すぎず凛々しくて、ちょっと男前。
背伸びせずに、心から自分らしいと思えるドレスでした。

松吉さんはドレスを仕立てると、そのドレスを見るだけで持ち主の花嫁さんの顔が浮かぶそう。
ドレスを着てみて、そうおっしゃる意味がわかったような気がします。

今までの打ち合わせや仮縫いは、どちらかといえば考えを詰めたり確認する時間が多かったのですが、今回はもっとゆっくり時間がとれました。
たくさん写真をとって、ヘアメイクやブーケのことを相談して、松吉さんから制作の過程や職人さんの素晴らしい技術のお話を聞いたり。
楽しくてあっという間の時間でした。

マリエドリリにドレスをオーダーしようと思った当初。
東京と金沢の間の距離や、まだこの世にないものをこれからつくるということの大変さ、自分の体力のなさや仕事の忙しさ、もちろん安くはないお値段のことも含めて、決断にはとても勇気がいりました。

でも、栄喜さんが私の気持ちを尊重し、一緒に楽しんでくれたことが背中を押してくれました^^
たまたま最初の打ち合わせに栄喜さんが同行したことがきっかけで、スーツもお願いすることになってからは、二人で制作の過程や金沢への旅を楽しんできました。

ドレスとスーツは、どちらか一つを見てもとても素敵なのですが、並ぶと、お互いの良さを引き立て合うようになっていて、そこが一番気に入っています。

実は、式の準備をはじめた当初、新郎のタキシードやスーツにはあまり興味がなかったのですが(笑)。
一人ではなく、二人で楽しむという方法もあるのだな、ということをドレスとスーツづくりを通して、感じたように思います。
今後の結婚生活においても、この気持ちを忘れないようにしたいものです。

・・・と、なんだか締めくくりのような文章になってしまいましたが、ドレスもスーツも本番が待っています。
当日に向けて、他の準備もがんばらないと!
この日記を読んでくださった方、長文に付き合ってくださり、ありがとうございました。

金沢旅行1日目 朋子記

4月7日から8日にかけて、栄喜さんと金沢に行って来ました。
私たちは式のためのウェディングドレスとスーツの仕立てを、金沢のアトリエにお願いしています。
そのアトリエは、"marie de riri"(マリエドリリ)という名前で、松吉範さんというデザイナーさんがおひとりで運営されています。
11月に打ち合わせ・採寸、1月に仮縫いとすでに2回訪れていた金沢、今回は完成したドレスとスーツの確認が目的です。

【1日目】
6時半起床。
昨晩は準備のため就寝がおそくなり、極度の寝不足のため気持ち悪い。
ふらふらしながら荷物をもって東京駅へ。
駅で急いでお弁当などを買い込んで、なんとか新幹線に無事に乗車。
あまりの空腹に、お弁当だけでなく、お稲荷さん3つをたいらげ、その後、爆睡。
おかげで乗り換え含め5時間の列車旅があっという間でした。
金沢駅に着く頃には、睡眠も十分とれて、体調もなんとか復活!

アトリエの予約は明日なので、1日目はゆっくり市内めぐりです。
ぐうぜん、若い作家さんや飲食店屋さんによる市場が開催されていました。
器やアクセサリー、木工、革製品、パン、ジャムなどなど。

ひとしきり見物したあと、ずっと訪れてみたかった“ルミュゼドアッシュ”へ。
パテシィエの辻口博啓さんによるケーキが食べられるカフェで、栄喜さんはチョコレートケーキ、私はチョコレートケーキとモンブランを完食。

そのままバスに乗って、夕暮れの茶屋町を散策。
日が暮れるとぐっと人通りが少なくなるので、東京の人ごみになれている身としてはちょっとさみしい。
お茶屋の格子戸やぼんぼりの灯りを眺めながら、気になっていたお味噌屋さん「髙木糀商店」へ。
すでに暖簾がしまってありましたが、おそるおそる声をかけてみると、中に入れてもらえました。
お店というよりは、お味噌づくりの工房の中で、販売もしている、という雰囲気。
大人の腕でひとかかえほどもありそうな大きなザルや、木箱、桶などが積まれていました。
その合間にちっちゃい三輪車やおもちゃがポツポツとおいてあって、ここのお家の男の子のものかなあ、と微笑ましかった。
お味噌と塩麹を購入。

夜は地元の人に人気があるという居酒屋「いたる」へ。
ここが、当たりでした! ^^v
お刺身の盛り合わせ、牡蛎のゆでたの、カレイの唐揚げ、ぶり大根、お魚のすり身の団子・・・どれも完璧なおいしさで、日本酒の品揃えもたくさん。
私は飲めないので、栄喜さんのものをちょこちょこ味見させてもらいました。
普段はあまり外食しないけど、たまにはいいなあ。

明日にそなえて早めにホテルに戻りましたが、さすがにクタクタで、倒れるように就寝。

金沢より帰宅 朋子記

先ほど、結婚式の準備をはじめてから、3回目になる金沢行きから帰ってきました。
ああ、楽しい旅だった!
金沢行きは毎回、とても体力をつかうし、戻ってきた今もヘトヘトなのですが、とても生きている感じがします。
詳しくはまた明日、日記にしてアップしたいと思います。
栄喜さんも少し疲れているようなので、今日はここまで。
おやすみなさい。