2012年5月8日火曜日

ピンクゴールド 栄喜記

朋子さんが指輪について書いてくれておりました。
そう、指輪が届いたのです。うん、嬉しかった。
そもそも指輪なんて僕はつける習慣がなく、ほとんど買ったことももらったこともなかったのでとても新鮮でありました。

朋子さんが書いてくれましたが、僕が選んだのはピンクゴールドの指輪でした。
ゴールドならばイエローとピンクの二種類が選べると言われましたが、なんとなくピンクの方がピンときたのです。
その時僕が連想したのは、意外にもグレープフルーツでした。
巷でよく見掛けるグレープフルーツにも黄色とピンクの二種類あって(写真参照。ちなみに黄色の方は「ホワイト」というようですがそれはまあいいでしょう)、なんかそれに似てるって思いました。そして僕は果物の中でもグレープフルーツ、それも「ルビー」と呼ばれるピンクグレープフルーツが好物なのです。
勿論、僕の肌の色とか持ち前の雰囲気とかも考慮した結果ですが、最後の決め手は好物であるピンクグレープフルーツにあやかろうという事だったのです。なんちゅう決め方でありましょうか。でも結構ものごとを決める時の最後の一押しってそんなもんだったりもします、僕の場合。

ピンクという色は意外にも縁のある色なのかもしれません。
洋服を選ぶときなどはまず選ばない色ですが、(ちなみに至って無難な黒や紺などを選ぶことが多いですね)、かつて高校時代に隣の席に座った鈴木君という実に無邪気な友達から一度「ピンク加藤」というニックネームをつけられたことがあります。
その頃は周りからは「かとぴー」というニックネームが定着していたのですが、鈴木君は「かとぴーのぴーって何のぴーだ?」という疑問を抱いたようなのです。
そして「ぴー」→「P」→「ピンク」という結論に至ったようで、ある朝「俺、今日からピンク加藤って呼ぶわ」と宣言しました。
どうやらその響きが気に入ってしまった実に無邪気な鈴木君は「ピンク加藤」という単語を口にする事に快感を憶えたらしく、「よう、ピンク加藤」「さすがピンク加藤」「ピンク加藤的にはどう?」等と、全く周囲には浸透しないにも関わらず一人、飽きるまで「ピンク加藤」と呼び続けていました。まあ、一ヶ月くらいではありますが。

鈴木君とは浪人時代の夏に一緒にサザンの野外ライブを観に静岡まで行ったのを最後に交流がなくなってしまいました。
喧嘩をしたとかそういうのではないですよ。元々それなりに仲のいい友達ではありましたが、同じグループだったとかそういう特に近い友達でもなかったし予備校も大学も別で済んでる場所も遠かったので接点があまりなく、いつの間にか疎遠になってしまったのです。
うーむ、鈴木君は元気かなあ。
今会ったら「ピンク加藤はピンクの結婚指輪を手に入れたよ」と言ってあげたい気もします。
でも鈴木君はそんなニックネームをつけた事を無邪気に忘れているような気もします。


(写真:左がピンクグレープフルーツ、右が黄色のグレープフルーツ)


0 件のコメント:

コメントを投稿