2012年5月5日土曜日

「KiKU」指輪づくり 朋子記

私たちはドレスとスーツに続き、ひょんなきっかけから、結婚指輪も金沢でつくりました。
指輪づくりをお願いしたのは、金沢のKiKU(キク)さん
ジュエリーをはじめ、カトラリーや茶道具などをつくられていてます。

そもそも結婚することになった当初、指輪選びについてはまったくアテがありませんでした。
というのも。
栄喜さんは、ビシっと決めたお姉さんが「いらっしゃいませ」と迎えてくれる、華やかな宝飾店は肌に合わないようなんですね。
そういうお店にいっても、数分後には頭痛をうったえ退散してしまうであろうことは、過去の経験より、火をみるより明らかでした。
せっかく選ぶなら、一人ではなく二人で行きたいんだけどなあ・・・
とはいえ、良い方策も思いつかず、いつのまにやら私も「指輪がなくても結婚できるし、まあいっか☆」という気持ちになっていたのですが。

そんな話をふとドレスのデザイナーさんにお話ししたところ、紹介してくださったのが、KiKUさんでした。

教えられた道順をたどって、はじめてお店を訪れたとき。
一つひとつのアイテムの金属ががいきいきとしていて驚きました。
葉っぱのアクセサリーははかなくきらめき、かえるの指輪はぬらりと艶があり、カトラリーは渋くひきしまった佇まい。
人にたとえるなら、豪奢な王宮のマリーアントワネットというよりは、馬を乗りこなし草原を駆け抜ける武家の姫、でしょうか。

結婚指輪は、装うものでもあるけれど、同時にお守りでもあり、生活道具という側面もありますよね。
そう考えると、ここでお願いするのも素敵かも!
栄喜さんも、かえるの指輪のリアルさに「すっげえ! これ欲しい!」と盛り上がっており、いたく気に入った様子。

そんなこんなで、金沢から帰宅した後、KiKUさんで指輪をオーダーしよう!ということに、すんなり意見がまとまったのでした。

デザインについては、さんざん迷ったものの、二人ともツチ目(細かい打った跡)のあるマットなゴールドの指輪にしました。
私はイエローゴールド。
栄喜さんは本人の希望により、ピンクゴールド。

ん? ピンクゴールドってちょっと女の子っぽくないかな?
と思いましたが、完成品をみると、イエローゴールドに夕焼けが映り込んだようなうっすら赤がにじむ色合いが美しく、本人の肌の色や手の雰囲気にしっくりなじんでいました^^。
良かった良かった♪

ドレス、スーツ、指輪とつくってみて。
モノをオーダーしてつくるのって楽しいなあと思いました。
どんな風にしようかあれこれ考えたり、少しずつ出来上がって行く過程にワクワクドキドキしたり。
そういう時間を含めて、完成品を手にしたときの驚きとうれしさが格別なのです。

もちろん、時間も手間もかかりますし、なんでもかんでもオーダーが良い! ということでは決してありません。
でも、そういうところに、オーダーの良さってあると思います。
もしまた人生のどこかで、そういう機会に巡り会えたら、挑戦してみたいなあ。


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